- 「自」
自然と共に生きる暮らし
ある種が消える時。少しずつ、少しずつ、私たちが気づかぬうちに消えていく。そして気づいた時にはすでに、取り返しがつかぬほど突然激減していく。
生命の源である水。エメラルドグリーンの海、色とりどりの植物、動物たち。
地球環境にやさしい「我(ばん)たが美(か)ぎ島(すま)・みゃ~く」私達の美しい島、宮古島をずっと守るために。
命の水を守る~地下水保全~
資源リサイクルセンターでは、家畜の糞尿や家庭ごみ、製糖工場などから出るバガス(さとうきびを圧搾した際に発生する繊維質の搾りかす)、剪定枝等を使用して堆肥を作ったり、下水処理場から出る下水汚泥を堆肥化して、農地に還元しています。
廃棄物を原料としてくさきの元気の源となるリサイクル堆肥をつくり、それが作物を作り循環していく。「有機性の堆肥で地下水を守ろう!」という地下水の保全に繋げる。地道な作業ですが、大事な大事な取り組みをしています。
近年、畑に使われている化学肥料が地下水を汚染していることが問題になっていますが、ソバは、化学肥料から出る余分な成分を吸収する力を持っているのです。植え付けから収穫まで約2ヵ月でできてしまうのでサトウキビと輪作が可能な日本ソバが宮古島の水質を守ってくれています。
島内産日本そばの地産地消を目指して。島内で生産された日本そばは、島内の和食屋さんで提供されています。
美しいサンゴの海を守る
海の汚染源は、さまざま。一見、きれいな宮古島の海も、おじいおばあに聞けば必ず「昔はもっときれいだったさーね」「魚も湧いていた」というほど、変わってしまったそうです。
リゾート開発などにより海辺の植物も少なくなり、土砂が海に流れ込みやすくなり、緑地帯は減少し続けて、生態系や景観に影響を与え続けています。
海の汚染源は、悲しいことですが、私たち人間でもあります。
生活排水や、家畜の排せつ物、農地へ散布する化成肥料の余剰分が海へ流れ出て、窒素やリン等の成分が、オニヒトデの発生の要因のひとつと考えられ、サンゴや生物への影響が心配する声があがっています。
そこで、グリーンベルトと言われる土砂が流出しないように畑と海の間に丈夫な植物で作る緑地帯や、海岸線の森の保全などが、海を守るために考えられています。
地産地消とスマートコミュニティ
「島で消費されるものをつくる。島で生産されたものを食べる。」
宮古島では新鮮な魚介類、牛や豚、鶏肉が獲れ、野菜が生産されています。この島の恵みを島の中で消費しようと意識しています。
この小さな島で獲れたもの食べ物は、生産者さんの顔が見えやすく安心。島外へ輸送するコストもエネルギーも使わないので省エネにも繋がります!
島全体のいいことに繋がっていく…みんなで島を育んでいく活動を支援していきます。
ゴミのない島へ
宮古島には天国のようなビーチがいくつもあります。しかし、宮古島の東海岸や北海岸にまわれば、島外から流れ着くゴミが大量に漂着しています。もちろん島民や観光客のみなさんが残していったものもあります。
このような現状に、宮古島の島民や観光客のみなさんが立ち上がり、ビーチクリーンのボランティアがどんどん集まっても来ています。
千年先の、未来へ。エコアイランド宮古島を目指し、サポーターのみなさんを支援しています。
エコ教育と人づくり
エコアイランドについて学ぶための視察ツアーなどを通じて、持続可能な島づくりとは何か?を若い世代とともに考え、取り組んでいます。
「いつまでも豊かに暮らすことができる島」
これからも変化していく宮古島ですが、主要産業の農業・漁業といった第一次産業も守らなければなりません。生態系や環境保全だけでなく、島民が豊かに暮らせる社会構造をめざして人材の育成に取り組んでいます。
生物多様性の楽園に
人だけが豊かであればよいのでしょうか?それは少し違います。人も生態系の一部。いつまでも住み続けられる豊かな島とは、自然のサイクルが循環していく生態系の中で自然と深く関わりながら暮らしを営むこと。
希少な自然林が密集する大野山林、貴重な動植物、生態系…人間本位での開発によって多くの犠牲にして来たことは無かったことにはできない過去です。
島の生態系をあらためて調査をして、保護の方針を定めることで「人と動植物が共生する豊かな島づくり」にも取り組みます。
- 宮古島市 エコアイランド宣言
- https://www.city.miyakojima.lg.jp/gyosei/ecoisland/sengen.html
- エコアイランド宮古島 公式ホームページ
- https://eco-island.jp/