自然という名のアミューズメントで、
親も子もおもいっきり遊び、学ぶ。
「お父さん、どうして空はこんなに大きくて、海はこんなに青いの?」この島では、都会ではなかなか味わうことのできない自然そのものの雄大さが、親も子も隔てなく、やさしく包み込んでくれる。それはたくさんの遊びと、忘れられない学びを含んで。
海の青、色とりどりの貝、
自然の生み出すうつくしい色と戯れる。
青のグラデーションだけで描かれているような、空と海の景色。ふんわりとした感触の白い砂浜は、駆け出すとやさしく足を包み込むように沈んだ。「きゃー、冷たい!」。寄せては返す波と戯れ、子どもたちの楽しげな声が響く。ここぞとばかりに走り回り、水に触れ、砂で団子を作ったり、色とりどりの貝を集めたりと、このちいさな島の自然に、早くも夢中になっているよう。豊かな自然のまえでは、大人も童心にかえることができる。子どもたちを遊ばせる、というよりも、一緒になって遊ぶために、家族旅行の行き先は、宮古島を選んだ。
いく通りもの「青」に魅せられて。
階段を下りていくと、文字通り海の中に入ることができる「海中公園」。その真っ青な空間の窓越しには、ルリスズメダイ、カクレクマノミやアイゴなど、色とりどりの魚たちの泳ぐ姿。1番に出迎えてくれたのは、ハナミノカサゴのハナちゃんだ。カフェへ行っても、すぐ目の前はビーチ。ちいさい島だけに、海がとても身近な存在だと感じる。いくつものビーチがあるけれど、海の色も、景色も、少しずつ違っていて、飽きることがない。
島の周囲には、いくつものシュノーケリングスポットがある。今度は実際に海の中に入ってみよう。ダイビングショップがツアーをアテンドしているので、気軽に楽しめるのもうれしい。その透明度は驚くほどで、数メートル下の海底も、一緒に泳ぐ魚たちもよく見える。泳いでいると、魚たちと一緒に空を飛んでいるような気分になれる。
生命力溢れる
南国の動植物とふれ合う。
高温多湿な亜熱帯海洋性気候に属している宮古島。平均気温は摂氏23度と四季を通してあたたかい。亜熱帯特有の植物は、普段目にするそれとは少しずつ異なっていて、見ているだけでも面白い。園内をカートで巡ることのできるテーマパークへ行くと、スタッフが丁寧に説明してくれた。
「ひかげへごは恐竜の時代からある植物です、シダ科の宮古ぜんまいは、茹でて食べることができます。大きな葉のクワズイモは、その名の通り、食べると食中毒を起こしてしまうんですよ。とっくりやしは中が空洞になっていることから、抱きつくと心がすっきりすると言われています。日本在来の宮古馬は、人懐っこい性格で、以前は農耕馬として活躍していました。農業の機械化に伴い絶滅の危機を迎えましたが、いまは島内で35頭、沖縄の天然記念物として保護されています」
自然環境を思いやる島とひと。
宮古島は山や川のないちいさな島。そのため古くから水が大切にされてきたように、自然や環境を大切にする心が人びとに息づいているようだ。遠く景色の中に、風車がのぞくのも、そんな水(地下水)を守り、珊瑚礁の海を守り、エネルギーを大切にする宮古島らしい風景なのかもしれない。
家族との時間が生み出す、
思い出という宝物。
島の北側、島尻郡にはマングローブ林がある。周りを海で囲まれた宮古島には亜熱帯の特性を持つ豊かな水辺環境が広がっている。マングローブは海水と淡水が入り混ざる汽水域に生えるヒルギなどの植物群落。ここのマングローブ林は約1kmにおよび、宮古諸島でもっとも大きい。シーカヤックでゆっくりと動植物を眺めながら、右、左、右、左と親子で息を合わせてオールをこぐ。多くの野鳥の姿が見ることができ、また、潮が引いた干潟はオオアシハラガニモドキやヒメシオマネキ、ルリマダラシオマキネギなどたくさんのカニを見ることができる。
さあ、たくさん遊んだら、おいしいご飯を食べよう。海を眺めながらのBBQは、また格別だ。たくさんの自然とともにあった家族の時間。それが子どもたちにとって、いつまでも心に残るような、大切な旅の思い出になることを願いながら。
このテーマの主な撮影地
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海中公園
- 住 所:
- 沖縄県宮古島市平良字狩俣2511-1
- 電話番号 :
- 0980-74-6335
- 営業時間 :
- 10:00〜18:00
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OHAMAテラス
- 住 所:
- 沖縄県宮古島市平良池間146
- 電話番号 :
- 0980-885-2705
- 営業時間 :
- 10:00〜18:00
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イムギャー
マリンガーデン- 住 所:
- 沖縄県宮古島市城辺友利地区
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まいぱり
- 住 所:
- 沖縄県宮古島市下地与那覇1210
- 電話番号 :
- 0980-74-7830
- 営業時間 :
- 10:00〜17:00
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島尻マングローブ林
- 住 所:
- 沖縄県宮古島市平良島尻地区