色彩ゆたかな彩りの島へ、
カメラと一緒に旅に出よう。
カメラと一緒に旅に出よう。こういうときはひとりが良い。急かされることも、時間に追われることもなく、その場の風景と対峙する。この島にくれば、たくさんの「絵になる風景」と出会えるはず。そして自分なりの視点で風景を切り取れば、それはもう、立派な“作品”になる。
心の向くままに、シャッターを切ろう。
写真を撮るのは好きだけど、日常の中では何を撮れば良いのかわからなくなることがある。身近なものを撮っていても画にならないっていうか… 旅に出るときはもちろんカメラを持っていくけど、観光地でガイドブックと同じ写真を撮っても仕方がないし、型にはまった記念撮影だけでは、旅の思い出ってうまく切り撮れていない気がする。だから今回は、カメラを持って、ひとり旅をすることに決めた。誰に気を使うこともなく、時間も気にせず、ただこの島の風景と向き合い、好きなように写真を撮ろう。
歩くことで出会える景色がある。
島の旅と言えばレンタカーが定番だけど、たまには車を降りて、ゆっくりと風景を眺めながら歩いてみるのも良いかもしれない。そうだ、レンタルバギーなんてどう? 車では入らないようなちょっとした路地の先で、あざやかな花が私を迎えてくれるかもしれない。自分の背丈よりも高いさとうきび、散歩中のにわとり、庭仕事をしているおじぃやおばぁ。カメラを向けるたび、きっとやさしい笑顔が返ってくるよね。心を空っぽにして、ただシャッターを切る。
ちいさくて懐かしい、やさしい島、来間島。
来間島は、周囲9kmほどのちいさな島。そこにはいくつかのカフェと、たったひとつちいさな集落があるだけ。その時間の止まったような町並みが、私の目には新鮮に映る。ふらりと入ったカフェの「マンゴーパフェ」は、有機農家から仕入れたマンゴーがたっぷりと使われていて、まさに南国の太陽の味。あざやかなオレンジ色は、写真にも映える。
島にある小中学校は生徒が全部で6人しかいない。校舎には生徒たちが撮影した街の風景が飾られている。子どもたちの目線から見た日常の、どこにでもあるようで、ここにしかない風景。「一緒に写真を撮ろう!」そうやって声をかけて、それぞれに写真を撮り合う。郷愁をおぼえる町並みと、ちょっぴりシャイな彼らの笑顔が、心に焼き付いていく。
長く継がれてきた文化との出会い。
野原(のばる)のサティパロウという不思議なお祭りに出会う。男の子がひとり、お面を手にして歩く。腰にクロツグとセンニンソウを巻き、両手にヤブニッケイの小枝を持った女性たちが、その後ろを歩く。日が落ちる頃に始まって、夕日に照らされて、サティパロウ(里祓い)、つまり厄が払われるんだそう。古くから継がれてきた文化との出会いは、カメラを向けるのもはばかられるような、心に響く何かがある。
宮古ブルーを切り撮って。
宮古島に来たら、絶対に撮りたい風景があった。宮古島の海は「宮古ブルー」と言われていて、沖縄の海の中でもまた特別な色合いをしている。空よりももっと青く、その深度によって青の深さも様々に表情を変えるこの海は、見ているといつまでも目を離すことができなくなる。もう、うまく撮ろうなんて思わない。ただ、そこにある景色にカメラを向けるだけ。
カフェに立ち寄って、集落を散歩していたら、ちいさな商店の笑顔のかわいいおばぁに出会った。ゆんたくに少し混ぜてもらっていたら、あっという間に日が傾いていく。「今日は夕日がきれいなんじゃないかな」。そう思って急いで海へと向かう。まんまるの太陽が水平線へと沈む夕日。もうカメラは構えず、この風景だけは自分の目でしっかり見ておこう。心の中に、大切にとどめておくために。
このテーマの主な撮影地
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来間島/来間大橋
- 住 所:
- 沖縄県宮古島市下地来間地区
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南国の果実
- 住 所:
- 沖縄県宮古島市下地来間476-1
- 電話番号 :
- 0980-76-2991
- 営業時間 :
- (夏季)
11:00〜19:00
(冬季)
11:00〜18:30
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野原のサティパロウ
- 住 所:
- 沖縄県宮古島市上野野原地区
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琉球の風
南風(ぱいかじ)屋台村- 住 所:
- 沖縄県宮古島市上野字宮国761-1
- 電話番号 :
- 0980-74-7410
- 営業時間 :
- 11:00〜22:00
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ヤッカヤッカ
- 住 所:
- 沖縄県宮古島市下地字来間126-3
- 電話番号 :
- 0980-74-7205
- 営業時間 :
- 11:30〜18:00