世界一手間のかかる工芸品といわれる宮古上布。セミの羽に例えられるほど繊細で優美な織物。
工房を訪ね、上布の織り手と話し、宮古上布の世界を感じてください。ストールの藍染め体験と上布の着物を試着して記念写真もどうぞ!
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宮古上布工房訪問&藍染め体験では、実際の宮古上布の工程を体感することができます。
宮古島のアルカリ土壌を好む苧麻(ちょま、方言でブー)の靭皮を丁寧に取り出し、繊維を髪の毛より細く裂き、糸を績み、藍や島の植物で糸を染めます。宮古上布の糸は先染め。染色の前に模様を決め、その模様に従って一本一本のタテ糸ヨコ糸を木綿糸で括り、白く染め残します。つまり、織り始める前から糸には模様が宿り、織られる順番を待つ。織り手は丁寧に、根気強くその柄を布に描いていく…
気が遠くなるような作業です。熟練した織り手でも1日に30cmほどしか織れないとのこと。着尺一反織るのに、どれくらいの手間と時間が投入されるのか、本当に想像を絶します。
織りあがった上布は美しく、繊細。「まるで蜻蛉の羽!」と賞賛されています。
コースではブー績み〜ストールの染色工程を体験していただくことに加え、ビンテージの宮古上布の試着体験もできます。
それを通じて島を語ることができるほどの存在感、宮古上布を感じる旅。オススメですよ!
苧麻から取り出した靭皮を乾燥させたものを生ブーと言います。これを爪先で裂き、髪の毛より細い糸を績んでいきます。島では、1年で、6~7回ほど収穫できますが、3月から5月のうりずんの時期にとれたものが最上級とされています。
細く細く績まれた苧麻糸(ブー)。昔は、島ではどの家でもおばぁたちが、夜な夜なブーンミをしていました。績み手の高齢化が進み、後継者育成が急がれています。
糸車で績んだ糸を撚りかけします。こうすることで、均一で丈夫な糸になります。
染めあげた糸を庭で乾燥。重石はスイジガイ。風景はものづくりの豊かな美しさに満ちています。
色とりどりに染められた苧麻糸。染色の素材は、フクギやガジュマルの気根など、全て島の身近な植物です。
織り手さんから、織りの工程について伺います。横糸を一本一本経糸に織り込んでいく、その繊細で美しい作業に心を奪われます。
宮古上布の帯。伝統的な柄で織られています。
いよいよ藍染め体験。デザインをイメージしながら、白く残したい部分をくくります。ストールは綿、麻、シルクから選べます。
藍の染料にストールを漬け込みます。漬ける時間と回数で、仕上がりの藍の風合いが変化するのも楽しみ。染料から上げた瞬間は、緑色ですが…
空気にふれたとたん、みるみるうちに紺色に!!
くくった部分をはずすと…
イメージ以上の仕上がりに、満足満足!
くくり方で、ふたつとない、個性的な柄が浮かび上がるのが染色の魅力です。