伊良部島の佐良浜(さらはま)は、カツオ・マグロの一本釣り漁が盛んな町。1年中水揚げがされており、伝統漁法アギヤー(追い込み漁)もおこなわれている。
「や~がまく~がま」は、佐良浜の言葉で「あちこちの家に寄りながら町をぶらぶらする」こと。地図に描ききれない迷路のような路地道を歩きながら、集落のお宅を訪問。
おじぃ・おばぁから話を聞く、特別なまち歩きツアー。さんぽの途中で、お宅を訪問。漁師町の暮らしや祭事行事…。島人のお話を楽しみましょう。
体験時間:①10:00~11:30 ②13:00~14:30
集合場所:いんしゃの駅・体験工房(佐良浜漁港)
オリジナル粗品プレゼント
ゆんたくしていたオバーっちの後ろを通りがかったら…いきなり手拍子始まって、みんないきなり踊りだす!とにかく明るい佐良浜。やーがまくーがま、本日も絶好調〜〜!
「や~がまく~がま」とは、島の言葉で、あっちの家やこっちの家にぶらぶら出かける、という意味。漁師町佐良浜の迷路のような路地を、島のガイドと一緒に歩けば、それはもうシナリオのないドラマ。ガイドと島の人々との会話は外国語のようで、時にはそのまま「おいでおいで」と、お祝いの席に連れていかれたり、踊りの練習に誘われたり!
ガイドが語る島の物語は島のくらしそのもの。何気ない風景にも、人々の息づきが宿っているのです。そして、島の人のお家にお邪魔して、お茶をいただきながら楽しくゆんたく…。
笑いあり踊りあり涙ありの佐良浜人のあけっぴろげなおもてなしに、あなたは、きっと「またここに帰ってきたい」と思うはず…
やーがまくーがまにご夫婦でご参加いただいたTさんからの体験レポートです。この日はスタートしてからひどい雨になり、過酷なまち歩きになったのですが、そのことさえ楽しんでいただいたTさん。本当にありがとうございました!
宮古島から、橋(無料の橋としては日本一長く、晴れていれば絶景!)を渡って、伊良部島へ。佐良浜という地区で「やーがまくーがま」という街歩きツアーに参加しました。「やーがまくーがま」とは「あちこちの家に寄りながらぶらぶらすること」。港町の迷路のような細い路地を、地元の方の案内でめぐります。
途中、いろいろな話を伺いました。佐良浜はカツオ漁で栄えてきたこと、カツオの餌はグルクンの稚魚で、それを取るのはアギヤー漁という伝統的な追い込み漁であること、今、高知も鹿児島もカツオ漁が不振なのは、餌になる魚が不足しているからで、佐良浜のカツオ漁が健在なのは、全国唯一、アギヤー漁が残っているから、など初耳のことばかり。
中でも、びっくりしたのが、最近はスマガツオというカツオに似た魚(実際はサバ科。カツオの旨味とマグロのトロの油の旨味が合体した美味しさ。宮古島の冬の味覚の王様と言っても過言ではない)の漁場が、尖閣諸島の近くなので、よく取りに出かけるとのこと。「大丈夫なんですか」と聞くと、海上保安庁に届け出て、その護衛で漁に行くんだとか。その魚が余りに美味なので、早朝、船が港に着くと、一刻も早く手に入れたいと、住民で黒山の人だかりになるのだそうです。
笑顔がステキなガイド・濱川美穂さんからは、さらに興味深いことを聞きました。佐良浜には、漁の無事などを祈る役目の「つかさ」と呼ばれる女性しかなれない神職があるのだそうです。3年に限った役目で、かつて美穂さんのお母さんも務めていたそうです。詳細は省きますが、あまりに負担が大きいので、成り手が現れず、この7年ほど、「つかさ」は選ばれていないとのこと。
このツアーが素晴らしいのは、地元の方のお宅にお邪魔出来ること。
この日は、アギヤー漁の漁師さんのお宅にお邪魔し、パッションフルーツや、手づくりのサーターアンダギーをいただきながら、日々の暮らしや家族などについてお話を伺いました。
ちなみに、今日の宮古島地方は、1月としては気象観測史上、最大の雨量でした。
ガイドの濱川さんはしきりに恐縮していましたが、誰のせいでもなく、途中からは笑うしかありませんでした。一生、忘れることの出来ない思い出になりました。
「や~がまく~がま」は、テレビや新聞でも広く取り上げられ、今や全国区の人気ツアー。多くのお客様が、毎日のように漁師町・佐良浜のまち歩き&お宅訪問ツアー「や〜がまく〜がま」に参加してくださっています!
一本釣り船が漁に出た日は、お裾分けの日戻りマグロの刺身が振舞われることも。
佐良浜では、マグロ・カツオの刺身はおやつです(笑)
「おじぃ達のサミット」。港や宮古本島を見下ろす最高のロケーションで、夕涼みを兼ねたミーティングが毎日開催されています。現役の漁師、南方カツオ漁で活躍した元漁師、大型商船の元船員など、海の男達の憩いの場。島外からの訪問者には全く聴き取れない島コトバで、笑いの絶えない会話のキャッチボールが続きます。
「洋裁工房」。友達の洋服をミシンで直しながら、(まさに開けっぴろげで)世間話をしているところに飛び入り参加。